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日本とアメリカの糖尿病学会における話題

 

 毎年5月と6月は日本国内の糖尿病専門医が最もフィーバーするときで、日本と海外の糖尿病研究でいま何が話題になっているかが分かる時です。まさにサッカーワールドカップの盛り上がりに近いものがあります。

  第45回日本糖尿病学会は5月17、18、19日順天堂大学河盛隆造教授が主宰され東京国際フォーラムで盛大に行われました。当病院からも「札幌とポートランドの糖尿病患者のセルフケア行動の比較」について発表しました。この研究は1998年から始めたもので、当時ご協力下さった患者さんに厚くお礼申し上げます。時期をみてその研究成績をここで報告致します。

  一方、第62回アメリカ糖尿病学会は6月14日から18日までサンフランシスコのモスコーンコンベンション.センターで行われました。アメリカ糖尿病学会は規模が大きく、国際学会なみにロシア、アジア、ヨーロッパ、中東アジア、アフリカなど世界中の糖尿病専門医や研究者が出席するレベルの高い学会です。したがって参加者の数や学会場の広さは日本の2倍はあると思います。しかし標示が適所に効果的に設置されておりほとんど迷うことはありません。さすが62年間学会を開催してきた歴史と重みを感じます。

  日本とアメリカの糖尿病学会における主なシンポジウムのテーマをお知らせし、いま国内、国外でどのような糖尿病研究がなされているか、その傾向が少しでも理解してもらえると幸いです