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かっこう良く歩きましょう

2010.4.26

いよいよ歩く季節となりました。この時期に歩き始めなければこの1年間歩かないで終わります。歩く習慣のない方は通勤、買物、習い事で出かける時、子供(孫)、夫婦、友だちと歩くことで歩くきっかけを作ることができます。

一人で歩き始めるには歩くための動機が必要で目的、目標をもつことでやる気がおこります。糖尿病の運動療法とは考えないで天気の良い日に10分または20分位で家の周りを歩いて下さい。きっと歩き終わった時の爽快さ、充実感を感じまた明日もと感じるでしょう。

それで少し歩き慣れた時の楽しい歩き方をお話します。

まず服装にもこだわりをもって、明るい色のウインドブレイカー、サングラス、帽子、余裕あるズボンを用意します。最も大事なものは靴です。足型にあったウオーキングシューズを思い切って求めることをお勧めします。これを履くと足が軽くなり無性に歩き始めたくなります。

次に歩き方にに入りますが早く歩くとか、遠くまで歩くとか、坂道や階段を歩くことなど考えないで下さい。公園の中、川辺、林の中、町中を格好よく歩く、楽しく歩くことを意識することです。

格好よくなるかならないかは姿勢で決まります。背骨を真直ぐに立て、胸を張り、顎を引いて30m先を見据えて歩きましょう。

もっと詳しく説明しますと壁に背をつけ立ち、踵と腰と後頭部を壁につけ、頭の真ん中から鉄線で上に引き上げられている感じで上半身を持ち上げます。歩く重心はおへそから7cm位下の丹田に力を集中して丹田を前に突き出すようにして歩き始めます。おへそからも鉄線が真直ぐに30m先に伸び、その方向に上下に揺れないように歩き始めます。要するに真直ぐの姿勢で丹田を水平に突き出して歩くことを意識します。丁度ファッションモデルの歩き方を思うとよいでしょう。両腕は力を抜いて緩やかに振りますが、大事なことは手を前に高く上げることよりも、後ろに大きく引く方が格好が良くなります。両手に長い棒の真ん中を持って歩くと腕を振る感じが分かります。左の写真は腕の引きが足りません。

次に下半身の話をします。丹田の位置(高さ)を動かさないで両下肢が丹田を軸として時計の振り子のように下肢が動いていると好ましいです。時計の振り子は下に重りをつけて真直ぐに動いています。つまり膝は曲げない方が美しくなります。足を前に伸ばした時に踵を投げ出すように、踵で着地することです。踵で着地すると当然膝は真直ぐになります。

これらの歩き方に慣れるまでは歩幅は長くしないことです。慣れてきて歩幅6070cmくらいにするとさらに格好はよくなります。

最後に歩き始めの準備体操と、終了後の整理体操について話します。難しく考えることはありません。腰下からの屈伸体操(ストレッチ)です。壁とか電柱に向かって屈伸する体操ならなんでもよいです。伸展や屈曲をゆっくり深呼吸を入れてやると効果的です。

かっこう良く歩く姿勢は長続きができません。いつもの歩行に200から300mくらいこれを試みると気分がよくなります。