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宅配食利用のおすすめ

 2010.6.26

糖尿病の食事療法を簡単に実行できるひとつの方法として、宅配食があります。宅配食の利点はエネルギ−調整や栄養バランスの摂り方の目安が身につき、献立の立て方や味付けの仕方などの参考になるからです。

宅配食を利用すると良い人

@ 独居、高齢など自分で食事を作ることが困難、又は面倒で毎日のようにコンビニやス−パ−で弁当を購入し摂っている人。

A 健診などで糖尿病と診断されて間もない、食事療法に不安を持っている人(どうやっていいかわからない等)。

B 糖尿病教育入院や他疾患の退院後、自宅での食事に不安を持っている人。

C 糖尿病腎症と診断された人。

D 薬物療法の増量、変更、追加などを試みても血糖コントロ−ルが改善しない人。

E 肥満症の改善されない人。

F 長い療養で食事の摂り方の善し悪しを確認したい人

宅配食の形態

@ 調理型タイプ

あらかじめカットされた食材が献立に合わせてセットされているもので、自宅で調理します。

A 調理済みの弁当タイプ

あらかじめ調理され、冷凍あるいは常温で、自宅では温めるだけあるいは、そのまま食べられます。それぞれご飯付きとおかずのみがあります。

B レトルトパックのタイプ

    調理済みで長期保存が出来、温めるだけで食べられます。

宅配食を試してみたい人へ

@ 調理型タイプ

  2食(朝、夕食)  …\1,300〜¥1,800

 3食(朝、昼、夕食)…¥1,900〜¥2,500

A 弁当タイプ

札幌市「高齢者配食サ−ビス制度」を利用する人

申し込み先…各区役所の保健福祉サ−ビス課

金額 …1食¥500(夕食のみ対応)

  上記対象外の人

   申し込み先…業者

   金額   …おかずのみ1食¥670〜¥1,000

         ごはん、おかずのセット1食¥700〜¥1,200

(上記内容については、昼食、夕食対応となりますが、業者により金額は異なります)

B レトルトパックのタイプ

単品…¥260〜¥400

おかずのセット…¥900〜¥1,050

食事の種類はどのタイプも糖尿病食、腎臓病食があります。

その他

@ 宅配食は、1日1食でも2食でも利用可能ですが、1日の中で夕食は最もエネルギ−摂取量が多くなりがちですので、この時間に宅配食を利用すると効果が高いと思われます。又、宅配食以外は追加して食べないことや、栄養価を考えた食事のため出来るだけ好き嫌いせず残さず食べることも大切です。

A 食事療法用宅配食は、コンビニやス−パ−に比べ「おいしそう」と選ぶ食事ではないので、血糖値改善などの効果を得て納得できるための努力が必要です。開始の前に目標を決めておくと良いでしょう。例えば、「体重が○○sになるまでがんばろう」又は、「HbA1c6.5%以下」など。血糖値が下がってきたなどの改善効果を実感できるとうれしいですよね。

最後に

食事療法の一環として、食べて実感できる宅配食の利用は価値があります。自分の状況に合わせて適宜利用してみてはいかがでしょう。

          

                    詳細は病院管理栄養士まで…