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糖尿病教室に出てみましょう

2016.12.26

外来通院中の患者さんの中には、糖尿病教室に参加したことのない人が結構います。

糖尿病は直らない病気ですが、ちょっと糖尿病の話を聞く、少しの生活のやり方を変えるだけで病状が良くなり、安心して生活ができます。例えばヘモグロビンA1c(A1cと略します)がなかなか7.5%以下にならない人が、従来の内服剤やインスリンのやり方のままで入院するとA1cが次第に改善されていきます。退院時には「あなたの糖尿病は悪くなっていませんね。正しい療養を続けると更に薬が減りますよ」と話すことになります。

要するに外来治療中ではその人の療養すべき問題点が患者、医師、看護師ともお互いに分からないのです。医師、看護師が皆さんの日常生活ぶりを見ることができれば解決されるかもしれません。従って患者さんが数日入院することにより薬を増量することなくA1cは改善され、患者自身も生活の問題点が分かります。

来年からはA1c7.5%以上の方には糖尿病教室の出席を勧め、それで改善されない方には23日の検査入院を勧めることとします。

A1c7.0%以上は合併症が10数年後に発病してくることは世界中で認識されています。当病院は開設35年となり初期の患者さんには何らかの合併症が出てきています。合併症対策としてA1c7.5%以下にならない方には医師または看護師が声かけして糖尿病教室の参加を勧めることにしましたのでご了解ください。どのテーマの話を聞いたらよいかは看護師とご相談し、日付を予約してください。

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