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本人の知らないうちに認知症とは   

2019.2.1  

世界の平均寿命は各国とも年々伸びています。その中でも日本の平均寿命は世界で第2位となっています。

1位は香港で女87.6歳 男81.7歳、第2位日本は女87.2歳、第3位男81.1歳(厚生労働省発表 2017年)。

少子化となって、働き手の定年が70歳にでもなると更に寿命は延びると思います。

加えて、これからの医療の進歩、福祉の充実は結果として寿命を延ばすことになります。昔は年をとって身体の不都合、不便なことはみな老化現象といって年とった結果を、仕方がないと片付けていたと思います。

最近は老化も一つの病気として医学研究することになり系統的に解明されてきました。それによると老化は体内の糖がアミロイドβ蛋白質と結合して(糖化反応)終末糖化産物(AGE)をつくり、顔が老けたり、骨が脆くなる、血管が硬くなる、脳神経が糖化して物忘れ、頑固になる、臓器炎症を起こすなど様々な老化現象を起こすと言われています。今の医学は老化の張本人AGEを少なくし、AGEの臓器への影響をいかに少なくするかを研究しています。

最近は老化もボケとか年のせいで済ますのではなく一つの病気として医学研究することにより系統的に解明されてきました。老化、ボケ、年寄り現象と言わないで統合的な言葉として「認知症」と言っています。

認知症は発病の起こり方の違いから5種類ありますが、最も起こり易いのはアルツハイマー型といっています。物の置き忘れ、名前忘れ、固有名詞が言えない、何かをする順序を忘れる、ない物が見えるまたは聞こえる、仕事に手間取ることが多くなります。これらの症状は一進一退で経過しますが高血糖、低血糖、高血圧、脂質の異常、肥満で進行することが多いです。何事も早期発見、早期治療が最も大事なことですが、患者本人が全く変だとかおかしいと気づかないところに問題があります。家族が早くに気づいて受診することです。早くに受診すると内服剤でかなり改善され快適な生活で過ごせます。

そうして、その次には「地域包括支援センター」に相談し、介護保険を受けることです。

支援センターには何でもご相談ください。

 

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