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コンビニ食品の上手な利用の仕方

2022.2.1

 コンビニ食は、健康に良くないイメージを抱く方もいるかもしれません。しかし、昨今のコンビニ食は、玄米やもち麦などを利用したり、低糖質のものやエネルギーを低めにしたものなど健康志向に配慮した食品が多数開発されています。 そこで今回は、様々な商品の中からどのように選び、組み合わせて食べたらいいかポイントをご紹介します。 

@ 1食当たりのエネルギー量を確認する 栄養成分が表示されていますので、1食当たり、1日の総エネルギー量の1/3(450〜700Kcal)を目安にしましょう。

 

A 栄養のバランスを整える 主食(表1)+主菜(表3)+副菜(表6)をイメージしながら組み合わせましょう。 コンビニで売っている主な商品を主食、主菜、副菜に分けると次のようになります。

 【主食】 血糖値を上げる炭水化物が多い主食は適量にしましょう 

1. おにぎり:1個の米飯量は100gで雑穀入りのものもあります。大きいもので170g(お茶碗1膳強) 

2. パック御飯:1パック当たり150~200gでもち麦など雑穀入りのものもあります。

3. サンドイッチ:一袋当たりのパンの量は8枚切り1枚から6枚切り1枚と同じです。 

4. バターロール:1個当たり90Kcal前後ですので3個で御飯1膳分です。 

5. うどん・蕎麦:麺の量は丼ご飯の量と同じです。

 【主菜】 良質な蛋白質食品ですので毎食1品は摂りましょう。

 1. そのまま食べられるもの:魚の缶詰(1食当たり1/2缶)、サラダチキン、納豆、豆腐など

 2. レトルトなど温めて食べるもの:焼き魚、煮魚、ハンバーグ、厚焼き玉子などを1パック 

【副菜】 食後の血糖上昇を緩やかにするため、野菜やキノコ、海藻類を摂りましょう。 野菜サラダ、金平牛蒡、ひじきの煮物、切り干し大根の煮物、胡麻和え、めかぶなど

 【主食+主菜+副菜が入ったお弁当】 幕の内弁当はおかずが色々入っているのがメリットです。米飯は200〜250g入っているものが多いので少し残しましょう。また、漬物を残したり、付いているソースや醤油を使わずに残すことで、食塩を減らすことが出来ます。ただし、野菜は不十分なので、サラダなどの野菜をつけることをお勧めします。

 

B 塩分に注意する 合併症予防のためには血圧のコントロールも重要となります。栄養成分表示の「食塩相当量」を確認して、1食当たり2〜3gを目指しましょう。そのためには、麺類の汁は飲まないことや汁ものをお茶に替えること、減塩タイプのものを利用することが大切です。 

 

C なるべく避けたいこと

 1. カップ麺+おにぎり   どちらも炭水化物(表1)です。

   どちらか一つにし、卵やシーチキンなどが入ったサラダや、おでんなどを付け加えましょう。

 2. メロンパンやアンパン   

   菓子パンは砂糖が沢山入っていますので、サンドイッチや総菜パンに替えましょう。 

3. 御飯+コロッケ   

   コロッケは芋や南瓜なので炭水化物(表1)です。納豆や卵など表3の仲間に替えましょう。 

 

D  低糖質食品の注意点   パンや麺など、低糖質の商品がありますが、主食として利用した場合、食後の血糖上昇は抑えられますが、治療内容(インスリン注射及び、先生から低血糖の危険性があるお薬)により、低血糖の要因となります。食事や間食に利用する際は、担当医や栄養士に相談してください。

 

 E  簡単にできる組み合わせ例 

   朝食:パック御飯+味噌汁+納豆+きんぴらごぼう 

        サンドイッチ+野菜サラダ+牛乳又は豆乳 

       おにぎり+厚焼き玉子+切り干し大根 

   昼食:バターロール+サラダチキン+野菜サラダ 

       うどん、そば類+卵豆腐+野菜サラダ 

   夕食:パック御飯+焼き魚+ひじきの煮物+お浸し

       パック御飯+レトルトカレー+卵入り野菜サラダ

 

最後に、 血糖値は炭水化物の摂取量で大きく変化しますが、糖尿病の合併症予防には主食、主菜、副菜が揃った栄養のバランスが重要です。『自分は何が不足がちで、何を多く摂りすぎているのか』について考え、上手に選んで賢く利用しましょ

 

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